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死後事務の流れとメリット

あなたの大切な想いを、未来へつなぐ

「死後事務」という言葉、聞いたことはありますか? 誰しもがいつか迎える「その時」に備え、あらかじめ自分の死後の手続きを委任する契約のことです。 今回は、死後事務の流れと、あなたにとってのメリットについてご紹介します。

なぜ死後事務が必要なの?

  • 家族への負担軽減: ご家族が、悲しみの中にいる最中に、複雑な手続きに追われる必要がなくなります。
  • 手続きの漏れ防止: ご本人が全てを把握している手続きも、いざというときには見落としがち。専門家に委任することで、漏れなく手続きを進めることができます。
  • あなたの想いを尊重: 葬儀の方法、遺品の処理など、あなたの希望を具体的に伝えることができます。
  • 安心した最期を迎える: 死後のことをあらかじめ決めておくことで、心穏やかに人生の最後を迎えられます。

死後事務の流れ

  1. 死後事務委任契約の締結: 信頼できる人に委任者となり、契約を結びます。契約書には、葬儀の方法、遺品の処理、財産の処分など、具体的な内容を記載します。
  2. 委任者の準備: 委任者は、契約書の内容に基づき、必要な手続きを行います。
    • 死亡届の提出
    • 銀行口座の解約
    • 保険金の請求
    • 契約の解約(携帯電話、インターネットなど)
    • 遺品の整理
    • 葬儀の手配
  3. 財産の処理: 遺言がある場合は、それに従って財産が相続人に渡ります。遺言がない場合は、法律に基づいて相続が行われます。

死後事務のメリット

  • ご家族の負担軽減: 特に、遠方に住んでいるご家族や、介護が必要なご家族がいる場合に効果を発揮します。
  • 手続きの円滑化: 専門家が手続きを行うため、迅速かつ正確に手続きを進めることができます。
  • 安心感: 死後のことをあらかじめ決めておくことで、ご本人もご家族も安心して未来を見据えることができます。

死後事務を検討するタイミング

  • ご高齢になった方: いつ何が起こるかわからないからこそ、早めの準備が大切です。
  • 独身の方: 頼れる家族がいない場合、特に必要となります。
  • 病気をお持ちの方: もしもの時に備えて、あらかじめ準備しておきましょう。
  • 相続を意識し始めた方: 相続と同時に、死後事務も検討することで、よりスムーズな手続きが可能です。

まとめ

死後事務は、決して暗い話ではありません。 それは、あなたの大切な想いを未来へつなぐための、一つの準備と言えるでしょう。 ご自身の状況に合わせて、一度専門家にご相談してみてはいかがでしょうか。

【注意点】

  • 死後事務の内容は、個々の状況によって異なります。
  • 契約内容によっては、弁護士などの専門家のアドバイスが必要な場合もあります。
  • 契約を結ぶ前に、複数の行政書士に相談することをおすすめします。

行政書士 石川 慶

www.isi-kawa.jp

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